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 ウルトラセブン

放映から30年経っても根強い人気をもつウルトラセブンに、TVスペシャルと平成シリーズ前期3本と後期6本立てがあると知れば、「ファンとしては是非とも見ておきたい」のが心情というもの。

栄えある第1作は「太陽エネルギー作戦」で始まるが、見どころは大きく2つあり、最初のポイントは2作目と平成シリーズ前期3作の第1作目(爆。

メトロン星人(シリーズを通して、侵略者達は宇宙人ではなく「エイリアン」と称されるが、これには深い訳がある)の地下基地の大爆発に巻き込まれるセブン、そのストップモーションでTVシリーズは終わる…。続く平成シリーズ前期第1作目で、セブンは「記憶喪失者となったモロボシダン」として再登場するが、「セブンって爆発程度で記憶をなくしてしまうほど弱い存在だったっけ?」とココで思ったのは私だけでは無いはず・・・。

旧作ではあれ程「強い存在として」設定されていたセブンも、「向かうところ敵なしという存在ではないのだ」という設定に改められている点は大いに注目したい。事実、戦闘シーンで敵を倒すのに苦労するようなフシが多く確認される。

そして「1999最終章」と唱われている後期6本立てのポイントは第1作の「栄光と伝説」、最終話の「わたしは地球人」で、この2作で最終章を語るには必要にして十分な内容となっている。

旧作で評価が高かった”ノンマルト”を叩き台にしたといわれる「フレンドシップ計画」の謎、そしてその計画に唯一反対する「フルハシ参謀」の突然の死!。※旧作の警備隊員で唯一登場しているフルハシの死はファンにとって驚きだった。(そもそも「隊長」→「参謀」と昇進したこと自体が驚き)

そして、最終話で生き返ったフルハシの口から告げられる「今の地球人も、先住民を駆逐した侵略者だった」という衝撃の事実、それでも地球人を信じ、自ら「わたしは地球人」として「全宇宙の掟(侵略者は排除されるべき存在)」に欺くセブンことダン。。。


ウルトラセブンが今日に至っても「あれはヒューマンドラマ」と称される由縁は正にここにあり、単なる「怪獣退治」に終わっている他のウルトラシリーズとは決定的に異なっている点だろう。それが故に、現在でも高い評価を得、また人気を誇っているのだろう。私も「いつ見ても確かに面白い作品」と正直に思う。

しかしである!、

だからこそ私は、セブンを愛するが故敢えて苦言を呈したい。

☆旧作☆

当時の技術力が至らなかったということもあろうが、「模型もの」の特撮だけはサンダーバードシリーズに叶わなかった。この歳になって改めて旧作を見てしまうと…、余りの陳腐さに目を覆いたくなる点は多い。一方、サンダーバードシリーズは「今でも十分な鑑賞に堪える」と思うのだが…。


☆新作☆

@ホーク1号(最終章で3号も登場)が「一体どこから飛来したのか」全く判らなかったという点

A旧作では「技のデパート」状態だったセブンが、新作では「エメリウム光線」に偏りがちだった点、後半で「ワイドショット」や「アイスラッガー(※)」も使ったが、やや物足りなかった気がする。

※旧作のように「未回転のブーメラン状態」で相手を切り裂くのではなく、「回転しながら突き刺さる」手裏剣状態になってしまったのも不満。

Bフルハシが生き返るのに「無理ありすぎ」。

 何せフルハシは、「中国で発掘された棺状のオーパーツ内」に納められていた。月面基地で死んだ 遺体を「誰にも気づかれずに」どうやって地球に持ち帰ったのだろう???。

 →「大いなる力」のお陰で復活したような台詞の言い回しがあったと思うが、それにしても−である。

Cホーク1号の飛行音が旧作と全く違っている。

 1号といえば「あの独特な金属的飛行音」が魅力だったのに、新作ではただの1度も使われなかっ  た。

D主題歌が・・・。

セブンの主題歌はコーラスであるべきなのに、最終章6作は事もあろうに「宇宙戦艦ヤマト」の主題歌を歌った佐々木功氏になってしまった。お陰で、「明るいマーチングソング的」だった主題歌が「陰鬱な軍歌調」となってしまったのは言うまでもない。

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